胃の具合が悪いと背中が痛むように、内臓の不調が、肩こりや腰痛、さらには膝の痛みを引き起こします。
これらのつらさのほとんどは筋肉の痛みです。
咽(ノド)の炎症は、首の後ろや肩の筋肉を緊張させて、肩こりが生じます。
気管支炎や肺の疾患では、体の裏側に広い範囲で筋肉のこわばりが起きやすく、肩こりのみならず、背中の痛み、腰痛の引き金にもなりかねません。
筋肉をゆるめるだけでなく、咽(ノド)の粘膜の改善も視野にいれ、治療を行ないます。
下腹部の内臓の不調によって腰痛など下半身のつらさが生じます。
具体的には・・・
○下痢・便秘など腸の症状
○頻尿など、膀胱の症状
○女性の場合、婦人科系のちょっとした不具合
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これらの症状は脊髄反射により、腰やお尻の筋肉を固くします。
固くなった筋肉が、ある姿勢をとる時にひっぱられるので、痛みが起きるのです。
(女性の生理痛を連想されるといいでしょう。子宮内膜の急性炎症にともない腰が重くなったり、痛くなるのが生理痛です)
また、腰痛と一口に言っても、原因になっている筋肉はさまざまです。
反応点治療では、たしかな触診技術によって原因の筋肉を見きわめ、確実に筋肉をゆるめ、痛みを消失させます。同時に、再び腰痛が起きないように、お腹のケアもしっかり行ないます。お腹のケアにはご家庭でのお灸も効果的です。
2の腰痛でお示ししたメカニズムで、腰まわりの筋肉が固くなると、骨盤周囲からはじまる大腿の筋肉も硬直を起こすことがあります。筋肉はからだの中心へと引っ張られますので、結果として膝の周囲に痛みを感じます。
案外、膝の関節そのものには問題がないことが多いのです。